甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走


(例会No.9695)2023年10月7日(土)~8日(日)甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走

今回は昨年より持ち越していた南アルプス屈指の最難関ルート、甲斐駒ヶ岳〜鋸岳縦走に挑む。

1日目、ギリギリ始発の臨時バスに乗り、先ずは北沢峠から仙水峠経由で甲斐駒ヶ岳へ。登山客で賑わう山頂をよそ目にヘルメット装着、宿泊予定地の六合石室に向かった。石室は定員8名、すでに3名の先客があった。寝床を確保し、明日の本番に向けてゆっくり体を休めることが出来た。
2日目、早朝3時半出発、ヘッデンの灯りを頼りに樹林帯の急斜面を下る。暗い中、何度もマーキングのテープに助けられた。中ノ川乗越でしばし夜明けを待ち、落石の積み重なったルンゼを登りだす。落石とガラガラと崩れる足場に気をつけながら、森林限界を越えると剣の突き刺さる第ニ高点に到着した。その後も道迷いに気をつけながら、大ギャップでの岩場のトラバース、鹿の窓へ続く50メートルの鎖のあるルンゼ、鎖頼りに15メートルのクライムダウンと10メートルの岩を登り返す小ギャップと数々の難所を通過した。そして、出発から約4時間弱、鋸岳に登頂。グータッチで喜びを分かち合った。
その喜びも束の間、まだまだ下山の難所、角兵衛沢のガレ場を約2時間半下る。どの岩も信用できず、不安定な足場に苦労した。角兵衛沢出合いに到着した頃には膝が笑っていた。
戸台大橋のバス停まで約3時間の河原歩きも可能だが、そこは昨年より温めていた歌宿へのルートをとる。このルートは昭和初期に廃道になり、苔むした道は踏み跡なく不明瞭だ。しかしCLのルーファイで難なく1時間ほどで歌宿に到着、しかもタイミングよく臨時バスに乗れて昼12時過ぎには再び仙流荘に戻れるという、何ともスピーディな山行となった。
今回の山行では、度重なるラッキーで効率よく、準備に余念のないCLと頼もしいメンバーと最高のチームワークで臨めたと思う。また、CLの記念すべき山行に同行できたこと嬉しく思う。CLとメンバーに感謝。(Y.S)

 

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国土地理院の電子地形図(タイル)にGPSトラックデータを追記して掲載

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担当:Y.S


甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走 への1件のコメント

  1. 上田典子

    鋸岳縦走完走おめでとう!!その昔、逆コースでの縦走例会を3日かけて歩いたことを思い出し、感涙にむせびながらサマリーレポートを拝見しました。
    尚一層のご活躍を祈念します。

    返信

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