黒部源流 伊藤新道


(例会No. 9693)
2023年10月1日(日)~3日(火) 【黒部源流・伊藤新道~鷲羽岳~竹村新道】

北アルプス最奥部の黒部源流へと続く古道・伊藤新道が今夏、再整備のあと復活したのを機に、早速歩いてきた。初日、大町市七倉までの道中は雨が降ったり止んだりだったが、駐車場に着くころには青空が広がってきた。林道を歩いて約40年ぶりに再開した湯俣山荘へ。到着後、沢装備に着替えて湯俣川の偵察に出かけ、天然記念物の噴湯丘のそばまで行ってみた。翌朝、ヘッデンで出発。危惧していた増水はそれほどでもなく、水位は深いところで膝上ぐらい。明るくなるにつれ快晴となり、テンションもハイに!第1~第3吊り橋の間には、ガンダム岩や桟道などアスレチックな要素があるほか、笹薮を高巻きしたり、渡渉を十数回繰り返す。水流の強い箇所はスクラム渡渉で突破した。荒々しく自然味溢れる渓谷美の中の沢歩きを楽しんだ後、三俣山荘を目指して標高差約900mの登りが始まる。展望台までの急登は辛かったが、その後は原生林の森の中を歩き、鷲羽岳の懐をU字にトラバースして三俣山荘へ。夕食時に鹿肉のジビエシチューで疲れを癒し、ぐっすり眠った。最終日は鷲羽岳を登った後、水晶小屋~東沢乗越を経て竹村新道から下山した。鷲羽岳山頂から眺めた槍ヶ岳と両脇に伸びる北鎌尾根と西鎌尾根の美しい稜線、モルゲンロートに染まる三俣蓮華と双六岳、さらに読売新道や裏銀座縦走路の山々、後立山連峰、そして山腹を彩る紅葉など、絶景に次ぐ絶景を心ゆくまで味わった山行だった。(S.I.)

gpxトラックデータ(zipを解凍してください)


国土地理院の電子地形図(タイル)にGPSトラックデータを追記して掲載


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前

ウェブサイトURL