伯耆大山 弥山尾根


2023年2月25日(土)〜26日(日) 伯耆大山弥山尾根西稜

日本海からわずか約15kmに位置する伯耆大山。晴天率の極めて低い山で、冬季バリエーションルートの弥山尾根西稜例会は何度も企画しては悪天候のために中止を余儀なくされてきた。今回もアタック日は高気圧の張り出しが遅く天気イマイチ予報。それでも回復傾向にあることだけは確かだったので、満を持して決行した。
初日は早朝京都を発って、大山北壁の麓にある元谷避難小屋まで。万が一のため4人用テントを2張担いで行ったが、運良く2階のスペースを確保できた。安着祝いの傍ら、せっせと雪から水づくり。早めに就寝して翌日のアタックに備えた。翌朝ギアを装着して5時過ぎに出発。前日に偵察しておいたトレースと先行パーティのトレースのお蔭で、西稜取り付きまでは約1時間。尾根に上がるまでも上がってからも二足歩行の困難な急登が続く。ダブルアックスを使いキックステップで高度を上げる。1か所のみスタカットで、あとのピッチはすべてコンテ。終始日本海側らしい曇り空だったが、弥山山頂直下に差しかかった時、奇跡的にパーっと青空が広がり報われた気がした。一般道と合流するやいなやガスに覆われ、吹き飛ばされそうな強風に煽られたので、後ろ髪を引かれるように最高峰・剣ヶ峰への縦走を断念して行者コースから小屋へ下山した。頼もしい仲間との、楽しく達成感いっぱいの山行でした。 (S.I.)

gpxトラックデータ(zipを解凍してください)


国土地理院の電子地形図(タイル)にGPSトラックデータを追記して掲載


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