吾妻川ミニ遡行 ・音羽山北東尾根 例会


2016年12月17日 吾妻川ミニ遡行 ・音羽山北東尾根 例会

前日までの冬型の空が移動性高気圧に覆われて久しく快晴となった。逢坂の関跡ではまだ肌寒く、準備体操で体が温まったところで9時出発、国道を横断する。水車谷不動尊の参道に入り、逢坂地区の民家を抜けたところが不動堂で、すぐ上は堰堤になっている。
吾妻川は国道沿いに流れて滋賀県庁の近くで直角に曲がり琵琶湖にそそぐ清流だが、平成25年の台風18号で氾濫し、国道・京阪電車がストップする被害を出した。今は当時の面影は少ないが、右岸は登山道が寸断され流れ出た土石の上を行き、対して左岸は登山道の際までえぐり取られ慎重に通過しなければならない。源流の最深部の合流点から右に向かい、石ころの多い谷を稜線まで登る。ここは江戸時代、逢坂の関の間道として使われたため、辺りには取締まり陣屋あとと思われる石垣が残っている。稜線は整備された東海自然歩道、11時に音羽山頂上に到着、昼食とする。風は冷たく、大文字山、愛宕山、山科市街が透き通って見えるようだ。
休憩後、北東に延びる長い尾根を行く。途中送電線が交差する鉄塔付近では視界が大きく開け、近江大橋、琵琶湖と沖島、対岸の三上山、遠く雪をかぶった比良山系など手に取れる様な光景である。一休みの後、Mr.Taさん、Ms.Taさんに、稜線からつまずいて転落した時の救助方法を指導していただく。まずロープ先端を体に巻きつける手順、あるいはシュリンゲを使う場合、その時、間違って解けないようにすること、稜線では場所が狭いため支点にかけたカラビナを通して直角方向に引き上げること、その際、緩めた時ずり落ちないようにする方法など、1時間近く命を守る方法を指導していただきました。その後わかりにくい踏み跡をたどって国道へ、横断歩道を渡って15時解散。程よく暖かく、澄み切った空気の中、勉強になる1日でした。(Mr.Ooni)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前

ウェブサイトURL