剱岳源次郎尾根


№9842 2024年5月3日~5日 剱岳源次郎尾根

GW後半に、源次郎尾根から剱岳に行ってきた。
20キロ以上はあろうザックを背負い、室堂から剱澤のテント場へ、正面には前剣、絶景のロケーション、早めの夕食を摂り、明日に備えて就寝した。
翌朝、暗闇の中、3時過ぎに剣沢雪渓を下る。雪に刺さるアイゼンの音が心地いい。平蔵谷出合いの大岩に到着、右側の谷筋から取り付く。少しでも疲労回避出来るようにとジグザグに登るが、標高が上がるにつれ傾斜が増すと、2本のバイルとアイゼンのつま先で立つのはツライ。途中、ショートカットできるのではと、右のルンゼに入るが、雪溶けが進んでいたこともあり進めず、ルート変更を余儀なくされトラバース。高度感が恐怖心をあおる。
ルートを修正し夏道に入ると、雪と岩のミックス地帯、ハイマツを掴み、急峻な雪稜の登りとを繰り返したピークが一峰。八峰が素晴らしい。ここからが核心。ナイフリッジとクライムダウンが始まる。先行者のトレースに助けられはしたものの、左右は切れ落ち、もはや前向きでは降りれないほどの傾斜、後向きに慎重にクライムダウンする。二峰からの懸垂下降をしたら、いよいよ本峰に向かってのビクトリーロード、傾斜が体力を消耗させたが、始終絶景を見ながらの登頂は疲れを吹き飛ばした。快晴の山頂からは360℃見渡せ、源次郎尾根も一望でき、仲間と抱き合い喜びを分かち合った。。
しかしまだ終わりではない。下山開始、別山尾根からカニのヨコバイをおりたところで、メンバーの状況を考え平蔵谷を下ることに。長い長い単調な下り、シリセイドも交えたが、途中、人の頭ほどの落石があり、油断のならない谷だった。下りきった大岩から、今度は剣沢雪渓の長い、長い、長い、長ーい登り返し、久しぶりにヘトヘト、クタクタ、テント場に着いた時は思わず倒れ込んだ。それでも明るいうちにテントに戻れたのは、雪の状態もさることながら健脚揃いのメンバーのおかげだ。そして、剱岳初登頂が残雪の源次郎尾根からというK君、おめでとう‼今回も学ぶことは多かった。CL、SL、メンバーに感謝。(Y.S)

gpxトラックデータ(zipを解凍してください)

国土地理院の電子地形図(タイル)にGPSトラックデータを追記して掲載

 

広報部より、動画もお楽しみください!

 

 

 

 

担当:Y.S


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