大山・三徳山・湖山池(例会企画部)


2016年10月15日~16日 大山・三徳山・湖山池(例会企画部)

今回の企画部の例会は、三箇所共「日本〇〇」を冠する山行だ。一日目の湖山池は「日本最大の池」、そして三佛寺・投入堂は「日本遺産第1号」。二日目の大山は「日本百名山」。一日目は快晴に恵まれ二日目は晴後曇で帰京中に小雨に逢ったが濡れずに済んで良かった。Yさんの照る照る坊主の御陰かな。
☆ 1日目・15日(土) 「湖山池」
今回は久し振りに京都駅八条口からの出発だ。出発時に急遽1名キャンセルが出たが予定通り出発。何時もの事乍ら宝塚辺りは大渋滞だが予定時間通りに「湖山池」に到着。
余りの大きさに唖然とした!此れでも池か?湖ではないのか?大き過ぎる!2隻の遊覧船が係留され、情報プラザ前から猫島(5島の内2番目に大きく、琵琶湖の竹生島の弁天宮を分社)を右にみて立派な長い橋を渡り最大の島「青島」へ渡った。公園風の中の散策路を登ると山頂展望広場100mへ着いた。
北の方向には白兎海岸を通して日本海が広がり、それと鳥取コナン空港が一望出来る。展望を楽しみ乍ら昼食タイムとした。
島内を半周して対岸へ渡り次の目的地へと出発。45分程で三徳山三佛寺へ着いた。
「日本遺産 三徳山・投入堂」
湖山池から、車で約1時間大山を見ながら走って行き「神と仏の宿る山」三徳山の駐車場に到着。駐車場から数分歩き、参拝受付所に着くと、栃の実がござに干してある。「これは、何度も渋を抜いては干したものに違いないね」「栃餅は美味しいけれど手間がかかっているね」そんなことを話していると、その所から投入堂が少し顔を覗かせていた。「え!あんな上まで行くの」びっくり仰天です。三つの寺院を過ぎると、入峰受付所で、滑らない靴底の確認と、安全祈願と修行の証の白いタスキを頂き、宿入橋から、厳かに修行と参拝に入る。程なくすると、カズラ坂に入る、木の根が入り組んでいてそれに、急斜面登り一辺倒で、本当にしんどい思いです。滑りそうで蹴躓きそうで大汗が出ます。鞍馬の木の根道どころではないわ~その後も滑りやすい道を上りつめ、修行は苦行楽ではないよ!ケセラセラなるようになんてね。お気楽では本当になかった。文殊堂が目の前に見えているのに、立ちふさがるような大岩に鎖があり、岩と鎖を駆使して、皆は通過した。文殊堂も地蔵堂もせり出すように作られていて、景色は素晴らしいがスリル満点です。その後も細い傾斜の岩場交りの参拝道で、すれ違いを気にしながら進んでいくと納経堂を過ぎて岩場に立つ観音堂につく。ここから少し回り込むと何とも不思議なパワーを感じさせる投入堂が見える。大きな岩の断崖に建てられたお堂は天に釣り上げられた不思議な感じです。人が作ったのですが、仏の力を持ってしか作れない神秘的で繊細な本当に国宝にふさわしい建物です。宝物殿で見た、天と地を指しているご本尊さまの声が聞こえる「我、この地に折りたち、皆を天の力と導くとしよう」こんな気持ちでこの険しい奥山に、断崖に見事に建てられたのは、先人の知恵と努力とお導きのおかげかと思ってみたりしました。本当に修行の厳しい参拝道でしたが、素晴らしい建物に感激しました。
☆2日目・16日(日) 「大山登山」
一日目の三徳山での青空から一転して天気は下り坂で、予報では午後3時ごろから雨。宿泊した皆生温泉の玄関からは、これから登る大山、伯耆富士の名に違わず大きくどっしりとした姿が見えた。
予報は良い方に外れ、9時20分ブナ林に木漏れ日が射すなかで夏山登山道を登り始めた。崩壊と自然保護の観点から登山道の大半は階段と木道だったが、大勢の登山者で溢れていた。また2018年が大山開山から1300年ということで、この日もいろいろなイベントが行われているようだった。特にSEA TO SUMMIT の参加者が続々と追い越していかれ、我々は彼らに声援を送りながら終わりの見えない階段を登り続けた。5合目辺りで壮大な北壁の全容が現れ、振り返ると日本海まで続く街並みが見えた。ナナカマドは赤い実をつけていたが紅葉には至っておらず残念。今年の紅葉はどうなるでしょうか。木道に入るとダイセンキャラボクは青々と群生し、サワフタギは青い実をつけていた。
12時に山頂に到着、青空に時々雲が覆いながらも360度のパノラマを楽しんだ。特に北壁の連綿と続く稜線と、美しく湾曲した弓ヶ浜は印象的だった。木道付近から強風が吹き始め山頂の気温は12度、しかし体感は10度を割っていたと思う。脂肪が少なめの方はフリースを羽織られ、脂肪たっぷりの私も貴重なお湯をいただき体の芯から温まった。山頂の避難小屋の中は広く、トイレはなんと水洗で気持ちよく使わせていただいた。
下山の行者谷コースは急勾配の階段が続いたが、緑が豊かでマイナスイオンをたっぷり浴びながら歩いた。途中、石河原に出ると右手に北壁が大きくそびえ立っていた。希望者のみ大神山神社から金門に寄り道。壮大な大山とは全く異なる繊細な山水画のような風景に感動し、また伝説で金門の道を塞ぐ大きな岩を動かしたと言われる2羽の烏もお目見えして、偶然とはいえその場にいた全員が感嘆の声を挙げた。最後にパラっときたが、15時30分全員無事に下山し豪円湯院で汗を流した。


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